札幌市営地下鉄東豊線の歴史

ある2つの理由に開業

東豊線開業前、南北線の各駅にバスを接続したため、南北線は乗車率230%を超える今の東京以上に混雑して、輸送力が限界に近づいていたそうです。
それと、南北線開業後、東区の人たちは南北線の駅まで行くのに困難でありました。
それら2つを解消するために、1988(昭和63)年12月2日に東豊線栄町⇔豊水すすきの間が開業しました。それに伴い、7000形車両が運用開始となりました。15編成×4両で60両が走ることとなります。
今までの開業・延伸は、市議会を行ってその区間を開業しましょうという司決がありました。しかし、東豊線は市議会を行わずに工事して開業という形になりました。多分、南北線の輸送力が不足にならないようにと東区の人たちに地下鉄を利用しやすいように急いで決めたんでしょう。

東豊線本線には車両基地がない

『札幌市営地下鉄東西線についての紹介』でも少し触れましたが、ここでは詳しいことを説明します。
東豊線にも、栄町先の引きこみ線に車両基地をつくる予定でした(北車両基地)。しかし、住民の反対意見が多かったことからそこには車両基地をつくることができませんでした。
そこで、東西線と東豊線をつないで西車両基地に東豊線車両を管理するという案が出ました。東西線白石⇔新さっぽろ間が延伸後、ひばりヶ丘~大谷地間に東車両基地(出入庫はひばりヶ丘手前)と西28丁目~二十四軒間に西車両基地と東西線には2つの車両基地があり、半々に分かれて管理されていました。西車両基地に管理されてた東西線車両は東車両基地に移動させるため、東車両基地の留意線を増やして東西線全車両が東車両基地で管理することとなりましたので、西車両基地には東豊線全車両が管理できるようになりました。

結局、栄町先の引きこみ線につくる予定だった北車両基地はどうなったの?

結局、そこは車両検査や車両故障に対応する線となり、『栄町検車線』と名づけられました。
この栄町検車線は栄町駅から約650m先にあります。
車両点検などを目的に使っています。もし、車両故障が起こったときに備え故障車をそこにもってきて原因を調べたりする目的もあります。

東西線と東豊線を結ぶ『2~3号連絡線』

東西線の西車両基地へと東豊線車両を回送するために、東豊線と東西線を結ぶ必要がありました。そこで、『2~3号連絡線』と名づけました。2~3号連絡線を、東西線は西11丁目~大通間を、東豊線はさっぽろ~大通間と結ぶことにしました。あたっては、東西線西11丁目~大通間を工事するため、1987(昭和62)年3月22日の始発から東西線西11丁目~大通間を当分の間運休とし、琴以⇔西11丁目と大通⇔新さっぽろで折り返し運転をすることとなります(琴以⇔西11丁目間は、上下とも単線2本にしてピストン輸送をしたそうです)。東豊線は開業前だったので運休はありません。

豊水すすきの⇔福住間が延伸

1994(平成6)年10月14日に、豊水すすきの⇔福住間が延伸し開業しました。この区間は、費用をおさえるためにすべて島式ホームとなっています。7000形が新たに5編成×4両が導入され、最終的に20編成×4両で80両で走ることとなりました。
豊水すすきの⇔福住間ではならばの2つの特徴があります。1つ目は、豊水すすきの⇔学園前がシールド工法で上り線と下り線が約20m離れているようです。2つ目は、美園⇔月寒中央間が山岳トンネル工法で、上り線と下り線の真ん中にある柱がありません。

東豊線が一気に変わる

7000形が2014年12月に老朽化で廃車が始まりました。2015年冬に9000形が登場し試運転をはじめました。2015年5月25日に9000年が運用開始しました。
2016年1月にホーム電光掲示板がフルカラーLEDに更新しました。下の1枚目と下の2枚目の写真の違いは、1枚目は列車の位置情報(お知らせメッセージ→2つ前駅発車→前の駅発車→行き先表示)と乗り場案内だけでしたが、2枚目はそれらだけではなく、後続列車の詳細&列車発車時刻が表示&列車位置情報が2つ前駅到着と前の駅到着と詳細が表示と3つが表示されるようになり、分かりやすくなりました。
2016年3月に、ホームの案内放送が更新しました。何が更新したかというと、男女別の放送になりました。1番線が女性、2番線が男性による放送となりました。
それらの更新の間にも、7000形が速いスペースで廃車していき、2016年6月25日に7000形が引退し全編成廃車となりました。
7000形が引退後は、ホームドアが駅に設置していき、2017年4月に全駅にホームドアが設置してワンマン運転が始まりました。

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